クリストファー・ウォーケン自重
2chPerfumeスレッドより。
最近結構忙しくて(『RO○KIES』観たりとか)ようやくちゃんとPerfumeの新作『⊿』聴きました。
前作『GAME』が21世紀の『Revolver』として、今度は〈ホワイト・アルバム〉みたいに雑多な音楽性を孕んだ作品になってほしいな……と思ったら、確かにそれっぽいんだけどルーツ回帰(80年代)な感じもあり。そういう意味では『Rubber Soul』的とも言えますね(わかりづらい)。
何にせよ、とても良いアルバムだと思います。ライヴも楽しみです!
というだけで終わると、「ははーん、さてはこいつFRIDAYの件でテンション下がってるな」と見透かさ……もとい勘繰られると思いますが。
まぁ実際問題、評は出尽くしているわけですし……。うん、普通に良い曲が揃ったアルバムという位置付けですね。
「Perfumeの魅力は曲の良さ」と、(誰も聞いてなくても)公言していた私ですが、“ワンルーム・ディスコ”の〈いわゆる等身大〉な歌詞と、“23:30”の出オチっぷりにかなりテンションが下がっていました。
で、気づいたら武道館公演のDVD「Perfume Budoukaaaaaaaaaan!!!!」がリリースされていましたのでなんとなく購入。
Perfume-シークレットシークレット 武道館 Live
心を入れ替えました。代々木公演を心待ちにしております。武道館から持ち曲3曲しか増えてないけど。
で、なんで土曜の午前中からこんなどうでもいいことを書いているかというと、これから仙台のARABAKI ROCK FEST(http://arabaki.com/home.php)に行くのですが(出張?)、現地の状況が
◆降水確率100%。というか豪雨
◆平均気温1ケタ
ということで、「どうしよう……」と思って家から出ていないためです。2003年のフジロックを凌駕するヘルピクチャーなんだろうな……(97年の惨劇よりマシだろうけど)。
でもまあ、過酷な状況であればあるほど馬鹿みたいに楽しめると思いますし、何だかんだでわくわくしますよ。
Perfumeのニュー・シングル“ワンルーム・ディスコ”がリリース。早速入荷日に店頭に走りました。
曲はそこそこ良いと思います。が、〈一人暮らしを始めたばかりの若者〉を描く詞には「なんでこのテーマ?」という感が……よく〈等身大〉とか言われる類のものですね。この時期にはぴったりかもしれませんが、この路線で何をめざしているのでしょうか……。
で、カップリングの“23:30”。各所で〈ジャジー〉とか評されていましたが、確かにジャジー・ヒップホップ~トリップ・ホップ的な音作りですね。でもこれ、〈Perfumeはこんな曲もやっちゃうんですよ〉という領域を出ていないような。宇多丸師匠がよく言うところの〈出オチ〉。うーん。Perfumeチームには好き勝手にやってほしいですが、こういうのはどうも……。
とまあ、いろいろ書いてみましたが、私がいま確実に言えることは「5月のPerfume代々木第一体育館公演が異常なくらい楽しみ」ということだけです。
※恒例の自己満足的妄言のため、マニア以外は(むしろマニアも)スルー推奨です。書きながら知らん間に眠っていたので、翌朝推敲しました
まず前置きから。
そもそも、何故執拗にPerfumeのことを書いているのかというと、ただ単に音楽的にフレッシュでカッコよくておもしろいからです。何回聴いてもその都度衝撃が更新されるからです。そして、何度書いても(掘り下げても)新しい発見があるからです。
でも、Perfumeの3人は音楽の制作そのものには大して関わっていないわけで(ヴォーカル素材の提供くらいのはず)。音楽面は、作詞/作曲からアレンジ、録音、マスタリングまで手掛ける中田ヤスタカの音楽的才能があるからこそ。
ダンスがおもしろいといっても、それも振り付けのMIKIKO先生が考えているわけです。
ではPerfumeの3人は何なのか?というと、その楽曲とダンスをステージで披露……するために、10年以上ひたすら努力を積み重ねてきた演者なのだと思います。その鍛錬が尋常じゃないからこそ、どん底から這い上がり、いま最高のパフォーマンスをできているのでしょう。あのライヴを観たら、そりゃ応援したくなりますよ。
で何が言いたいのかというとPerfumeはアイドル云々以前に「素晴らしい演者であり、スタッフを含めたチームでもある」ということです。3人だけでできることは少なくても、優秀な作家やスタッフとガッチリ組んで切磋琢磨し、奇跡的な作品やライヴを提示してきたのがPerfumeであり、その核にあるのは3人の弛まぬ努力なんだと思います。3人のスピリットや向上心、プロフェッショナリズムが周りの人たちやファンを惹きつけて、偶然に偶然が重なり必然となって、いまに至る道を拓いたのでしょう。
よって「Perfumeの武器はライヴの凄さとチーム力にあり、その核に3人の人間性(プロ根性含む)がある」というのが自説です。
そのへんは歌番組やバラエティー番組といった露出では伝わらない(し伝える術もないし、伝える必要がない)部分。3人を毎日TVで観るようになって、「本当に人気者だな。良かったね、おめでとう」とは思いますが、ゲーノー人としてのキャラクターしか見えない安易な露出はどうしても複雑な思いで観てしまいます(一応観てはいる。それとラジオは3人の素が出ていて良いです)。
そんなやきもきした気持ちが募るなか、NHKの特番「Perfume 20歳の挑戦~Dream Fighter~」が放送されましたね(前置きが長すぎてすみません)。3人の人間性にフォーカスした編集で良かったと思います(ライヴの凄さやチーム力についてはあまり触れられていませんでしたが、詰め込みすぎもなんですし)。
何よりグッときたのは、武道館の開演直前、舞台袖で顔を突き合わせて励まし合う3人の姿。固い絆や絶対的な信頼が透けて見えました。あの輪の中には何人たりとも入れないでしょう。レッド・ホット・チリ・ペッパーズもライヴの最初に円陣を組んでいますね。あれと同じです。
そもそも3人が10年以上同じ目標に向かって努力し続けられること自体、もう奇跡的ですよ。大抵どこかで仲違いしたりして消滅するでしょう。あの3人(の人間性)だったからこそ続いたのかもしれません。それも含めて「武器はライヴの凄さとチーム力にあり、その核に3人の人間性がある」という説です。私がしつこく唱える〈『GAME』は2008年版『Revolver』説〉ばりに賛同者が少なそうですが、まあいいんです。
それで、現在リスナーにとって重要なことは「Perfumeが物凄いライヴをやっていること」だと思ってます。あのライヴはいましか観られませんからね。
以上、思いの丈を書きましたが、所詮は音楽です。CDを聴いて心に響いたり、ライヴが楽しければそれだけで十分。ホントはこんな分析ごっこなど書く必要もないし、読む必要もないと思われますが……。
余談ですが、「Perfumeの音楽はとても良い」と誰かに伝えると、大体6~7割くらいの確率で「誰のファン?」と訊かれます。それこそ詮無きこと。そう訊かれた時はすかさず「全員」と答えていますが(常に失笑、もしくは「だめだこいつ……完全にイカれちまってるぜ……」と思われる)、それは中田ヤスタカらも含めたチームPerfumeとしての全員を指しているわけです。
↓「ミュージック・フェア」で披露した“Dream Fighter”。この曲はいろんな番組で歌っていましたが、これがいちばん偏執的なカメラワークと編集。最高です。
次回予告
◆アイドルとは何か?――宇多丸師匠の名著「マブ論」、bounceアワード〈最優秀ブック部門〉受賞記念
◆ニュー・アルバムへの希望
ロッキングオン絡みのイベントは敬遠してましたが、6年ぶりくらいに行きましたよ。あまり時間がないため箇条書き。
・軽快な音楽に乗せて小走りで登場する渋谷陽一
・「今年はステージ前にウーファー20個付けました!」と言うので、どんな重低音が出るのかと思いきや意外とそうでもなかった(音自体は良かったと思う)
・でもPerfume“Dream Fighter”の低音は最凶
・Perfumeのステージは堂々としたもの。2万人規模の会場が満員になっていて、良かったね、おめでとう!という印象
・渋谷氏は「これはフェスです!ロック・フェスなんです!」としきりに言っているが、どうもそうとは思えない。普通に大規模なイベントというか……(この辺は後述?)でもフェスとイベントの境なんてあってないようなものだし、どちらが良い悪いという話でもない
・出演者はほとんどがロック・バンドで、純粋に観たかったのはPerfumeとNATSUMENくらい。僕も10年若ければもっと楽しめたのかもしれない
http://www.rock-net.jp/fes/countdownjapan/0809/time_makuhari.html
・そのNATSUMENの狂気スレスレの演奏があまりにも凄くて、笑いが止まらなかった。しかしというか、やはりお客さんの数は……
・お客さんが驚くほど若いので、いろんな面でもエデュケーションしていかないといけない(誤解を招きそうな言い回しですが)。でも環境面(というか振る舞い方)では、フジみたいに大変な状況に対処する努力が必要とされないので、どこまでやれるものか。結局快適さを提供するだけだと、参加者は育たない。ただお客さんが来るだけ
・「ひとりじゃ来られないよねー」と話しているお客さんがいて驚いた。そういえば単独で行動している人がほとんどいない……
・楽しいイベントでした。よほど良いアクトが出るならばまた行きたい……かもしれない
それでは、この感じの悪い文章を上げて僕はロンドンへ発ちます。みなさま、2008年は大変お世話になりました。2009年もどうぞよろしくお願い致します! よいお年を!
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あー。今回もマニア以外スルー推奨です。
Perfume紅白歌合戦出場おめでとうございます。歌唱曲は“ポリリズム”ですか。チームPerfumeの前進するスピードがあまりにも速くて、もう大昔の曲みたいですが。といっても、もちろんあの曲の革新性が色褪せるわけもなく。〈ポリループ〉パートはやるんでしょうか?というより、あれをやらないとPerfumeが紅白で“ポリリズム”をやる意味はない……というのは言いすぎかもしれませんが。あのパートは8分の7拍子。紅白でこの変拍子が流れるのは最初で最後でしょうよ絶対。そもそも“ポリリズム”自体がよくあるヒット曲の構造を完全に無視(破壊と言ってもいい)したフォーマットで、その象徴があの〈ポリループ〉なんだと思ってます。あれはぜひやってほしいなー。
僕の2008年はPerfumeに始まりPerfumeに終わります。
12/31~1/1 カウントダウンライヴ@ZEPP TOKYO
2/23(?) インストアライヴ2本@渋谷タワーレコード
5/5 GAME TOUR@ZEPP TOKYO
5/30 GAME TOUR@横浜BLITZ
6/1 GAME TOUR@横浜BLITZ(伝説)
6/8 エコライブ@NHK
6/21 BLACK&BLUE@ZEPP TOKYO(with SPECIAL OTHERS)
8/9 SUMMER SONIC 08(ヘル・ピクチャー)
11/6、7 日本武道館2本(伝説)
12/28 COUNTDOWN JAPAN
あとは2月のSHIBUYA-AX(まさかの当日券が出ていた。いまだに思い返すとショック)とLIQUIDROOMに行けていたら悔いなし。とまぁ、あきらかに常軌を逸した参加意欲でしたが、それはどうでもよくて。
そして2009年こそ、フジロックにPerfumeを出してほしい。もうSUMMER SONICとかROCK IN JAPANは出なくてもいいでしょう。いや、出てもいいけど、やっぱりフジロックが日本でナンバーワンのフェスティヴァルだと僕は思っています。これは動員とか規模の話じゃなくて、ラインナップとその音楽性の幅広さと豊かさ、非日常空間の演出、そして〈凄い音楽しか出さない〉というスピリットの部分で、です。あの場所で海外の強力アクトと真正面から激突してほしい。
とはいってもやっぱりPerfumeはリップシンク(口パクのカッコいい言い方)なので、SMASHさんは出したがらないかもしれません。でも、リップシンクだから出さないというのも変じゃないですか? それこそ、2008年に出演したグランドマスター・フラッシュもエロール・アルカンも音源を流しているわけで。
Perfumeがリップシンクなのは、別に怠慢なわけじゃなくて、生演奏や生歌で再現できない音楽だからです。歌っていない分ダンスでの表現もありますし、何よりサウンドが圧倒的にカッコいい。私事ですが、あれほど衝撃を受けたサウンドはBLANKEY JET CITYやストーン・ローゼズ以来です。
アイドルだから出さない、というのも納得がいきません。SMASHの日高さんはインタヴューなどで「フジに出てもらうのはオルタナティヴな立ち位置で、物凄いライヴをやる旬のアクト」というようなことを仰っていました。Perfumeは、いまこそメインストリームの一角に食い込んでいますが、1年前はまさにオルタナティヴ(というか地下)なポジション。そして物凄いライヴをやってきたわけで、ほらもう条件を満たしているじゃないですか。
そもそも近年のフジのブッキングは、ツボを押さえてはいるもののどうにも地味というか、ちょっと保守的になってきていて。そういった風潮を打破するためにもPerfumeですよ。
場所取りの変なファン(私含む)が多数出るでしょうけど、そんなものはGREEN STAGE(!)のトップででもやらせておけば場所取りの被害も出ませんから。
つまるところ、あれほどフレッシュで尖っていて強度の高いポップ・ミュージックをやっているんだから、そこを評価しないでどうするんだと思いますよ。
あといろいろあった気がしますが、もう眠くなったのでこの辺で。
「人気テクノポップユニットPerfume待望の1stフォトブックが遂に登場! 情緒あふれる原風景、近代的な夜景などを舞台に、オール撮りおろしの写真で構成。憂い想う表情、開放的な仕草など、ここでしか見ることができない彼女たちの姿が満載! 異世界で3人で織りなすPerfume誕生のフォトストーリー。巻末にはメンバー3人、ソロの特別インタビューを収録。Perfumeの現在をすべてとらえた完全保存版の1冊です!」
http://www2.wani.co.jp/perfume/
↑ですって。こう書くと「で、何? どうせ買ってるんでしょ」と思われる向きもあると思いますが、断じて自分は購入しておりません。
自分はあくまでもPerfumeの音楽のファンなので、写真集まで追うつもりはありません。たとえ、今年ライヴに10回くらい行っていたり、勢い余ってTOKYO FMの公開生放送の様子まで見に行っていても(←カミングアウト)。
大体、写真集で2500円というのも高いでしょう。アルバム『GAME』(20年に1枚の傑作)とほぼ同じではないですか。Perfumeはヴィジュアルで売っているグループでもない(と思う)のに。
繰り返しますが、いくら僕でも流石に写真集までは追いかけません。取り下ろしのロング・インタヴューとやらも「まぁ読みたいかな」くらいです。一応気になって、本屋さんにチェックしに行って「おお、たくさん並んでるなあ!」とか、実物を手に取って「思ったより重厚な作りだな。装丁もしっかりしていてカッコいいし、これならこの値段でもいいかな」とか思ったりもしません。
まあ音楽的なファンですからね。
代わりといっては何ですが、ブルーレイのHDDレコーダーを買いましたけどね。Perfumeの武道館公演と「紅白歌合戦」を録画するために。
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ポップ・ミュージック史に残る公演。運よく2日目も参加できました。この日はアリーナB4。何と言うか、いや、素晴らしかった。武道館でやる意義のある最高のステージでした。最近のPerfumeの状況について、いろいろ思うところはあったのですが、それは先日のライヴDVDのときに思う存分書き殴ったのでそれはいいとして。
いろいろ書けると思ったのだけど、全然思考がまとまりませんな。まぁ、箇条書きしてみると
・照明も映像もセットも力が入っていて、武道館でのパフォーマンスに相応しいものだった
・中田ヤスタカが来ていて驚愕。ワンマンに来るのは最初で最後であろう
・初演だった“Plastic Smile”“Puppy Love”の振り付けは最強
・“Dream Fighter”、武道館で聴いたら凄い説得力
……えー、それくらいです。あとはもう「とにかく良かったんだよ」としか書けない。
それと、武道館でも歌われた“パーフェクトスター・パーフェクトスタイル”という曲がありまして。契約切れの崖っぷちにいたころ、半ばヤケクソで書かれたであろうこの曲(そういう意味ではタイトルもアイロニカル)。この日に歌が完成した、現実になった感があります。〈たぶんね 君は本当はそう すべてパーフェクトなスター〉……あのころ言われても「何言ってんだよ!」と一笑に付されたこのフレーズが、武道館ではもう……。3人は、素晴らしいスタッフとお客さんに支えられた、本当のスターに見えたものです。
初めてPerfumeを観た原宿のアストロホールから2年足らず。LIQUIDROOM(行けなかったが)からはちょうど1年……もう大昔みたいだ。
しかしTHE HEAVYMANNERSからマクロスF、Perfume、Perfumeとあんなに良いライヴが観られて、実に幸運。やっぱり音楽はおもしろい!
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※長文です。Perfumeマニアだけに推奨。
Perfume初の全国ツアー『GAME TOUR』の模様を収めたライヴDVDが出ましたよ。しかし、発売日前日の時点で都内の大型店では初回盤はほぼ完売とか。相変わらず凄い状況です。
DVDは今年の5~6月に掛けて行なわれたツアーから、5/5のZEPP TOKYO公演(の本編)と6/1の横浜BLITZ公演(のアンコール部分)を収めたもの。とは言っても、ライヴDVDによくある凝ったカメラアングルやカット割りなどはほとんどなく、単なる記録映像のような趣です。これには賛否両論あるかもしれませんが、ライヴ(というか歌とダンス)をそのまま収めた作りは悪くない、とわたしゃ思います。
実際、ZEPP TOKYOでのライヴを観たときは「あれ?」と思ったものです。長い不遇の時期を経て、ライヴをやるごとに会場がみるみる大きくなり、観客が倍々ゲームのように増えていった彼女たち。その状況に、そしてステージから見える光景に彼女たち自身が感動して、神懸りのパフォーマンスを繰り広げていたのですが(その最高潮がLIQUIDROOMだったのかも。行けなかったけど)、この『GAME』TOURの段階ではアルバムもチャート1位を獲得し、ライヴに大勢のファンが集まることは良くも悪くも〈あたりまえ〉の状況になっていたわけで。それで3人が慢心したとは到底思えませんが、周囲の状況もPerfumeそのものの立ち位置も加速度的に変化。その最中に3人がどんな心境だったのかは全然わかりませんが、〈求められるもの〉の大きさに対してうまく対処できず、バランスを欠いていたように見えました。ステージセットは豪華で、映像もフル活用し、3000人の観衆は熱狂。でも、3人の存在感がどこかぼやけて、いまひとつ前面に出ていなかったように感じたのです。
いまこのDVDを観ていて気付いたのは(というか、ホントはBLITZ公演を観た時点で思ったけど)、それは単に、こちらの眼鏡が曇っていただけだと。3人のアティテュードは昔から何も変わっていません。オムニバスのイヴェントに出演して「名前だけでも覚えてください!」と言っていた頃。いろんなスタイルを模索し、迷走していた頃。Apple Storeの片隅で一生懸命歌って踊っていた頃。ようやく自分たちのやっている音楽に自信を持てた頃……。そのアティテュードとは、つまり「自分たちがいまできることを全力でやる」というシンプルなことだと思います。Perfumeは、その〈言うのは簡単だけど、やるのはなかなか難しいこと〉をずっと継続してきた人たちです。それこそが、私が何かの雑誌で見た「Perfumeはアイドルでありながら、アスリート的な部分がある」という(雑誌側からの)言及――つまり、たゆまぬ鍛錬を重ね、己にできるパフォーマンスを最高のレヴェルで発揮するということ――を裏付けていると思います。
そして、そんな彼女たちの姿勢に惹かれるようにして、優秀なブレインやクリエイター、支援者が現れて手を差し伸べ、スタッフとファンに愛されて……。つまりPerfumeは3人だけでなく、それに関わる人々の力があってのもの。そして、その中心にいる3人の姿勢にブレはありません。状況がどう変わろうとも、そこさえ変質しなければPerfumeは大丈夫。いまではそう思ってます。
その本質を、簡素な形ながらもしっかりと収めたDVD。悪いはずがありません。ちなみに“wonder2”のあのシーンは美しすぎてもう……。
これ以降は完全に蛇足ですが、やっぱり冠のTV番組は不要な気がします。3人はきっとレギュラー番組を持てて嬉しいのでしょうけど……。TVは一気にPerfumeの知名度を高められても、その魅力を十分伝えられるものではないと思います。一気に広がったものは一気に忘れられるのが世の常であり、昨今ではそのサイクルはますます早くなっています。安易にキャラクターを売り出すだけではなく、やっぱりパフォーマンスと音楽で勝負してほしいと願う次第です。
で、さらに蛇足ですが、某音楽雑誌のWEBページでBLITZ公演についてのレポートがありました(以下引用します)。
「
すげー。女子3人のみで、これほど巨大なエンターテインメント空間が作り出せるんだ。」とだけ無邪気に書かれていましたが……それはいかがなものかと。
また、 「アンコール・ラストでは、メンバーには内緒で事前にお客さん全員に配られていたサイリウムが一斉に発光。ファイナルならではのサプライズ演出に、思わず3人全員大泣きしていたが」と書いてあったけど、全員は泣いてないぞ! しっかりしろ!
(飛躍するけど)やっぱりあそこは物書きの看板を下ろしたほうがいいですよ。いろんな意味で。
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