(前回のつづき)
ということで、早速観てきましたよ「DRAGONBALL EVOLUTION」!
以下タイトルをDBEと略します。
渋東シネタワーで鑑賞。なんと同館最大の794人収容のホールが会場とは。正直、劇場に入った瞬間から笑いが止まりませんでした。他のお客さんを観て「これがいまから2時間、共に闘う仲間たちか!」とか思ったりして(馬鹿)。お客さんの入りは……約3割といったところ。20~30代が中心で、男性が7割くらい。ポイントとしては
◆意外とカップルが多い(ホワイトデーだったのに)
◆ちびっ子が希少
そしていよいよ上映となるわけですが、私はひさびさにワクワクしていました。浅草ジャズコンテスト以来の強敵。相手に取って不足なしです!
さて、主人公の孫悟空は白人の高校生。祖父である孫御飯(アジア人)と共に修行に明け暮れる毎日です。学校ではついつい奇妙な言動を繰り返して変人扱いです。悟空の18歳の誕生日、御飯は悟空にドラゴンボールを渡します。が、時を同じくして復活したピッコロ大魔王がドラゴンボールを集め、世界を支配しようと活動を始めました……
というのがあらすじです。以下、気になった点を挙げます。ストーリーに触れますので、「俺はちゃんとDBEを楽しみたいんだ!」という方は鑑賞後にお読みください。
◆本編上映前にPSP版DBEのCMが流れる。悟空の「カァメー、ハー、メー、ハァァアアア!」が忠実に再現されていてドッと笑いが起きる。なお、この日会場に笑いが起きたのはここだけ。
◆なで肩の悟空に多少の違和感。
◆ピッコロ大魔王は、どちらかといえば緑色した単なるスキンヘッドのおやじ。というかあまり出番がない。
◆巨大な飛行船から大地を見下ろすピッコロ。傍らにはアジア人女性(田村英里子だとさっき気付いた)。このアジア人女性がマイ(原作ではピラフの一味)であることに、最後まで説明がない。あと、巨大な飛行船がある割に、ピッコロ側の協力者はマイしか出てこない。じゃああの設備は誰が何のために?そもそもピッコロがなぜ復活したのかもわからない。
◆大猿を「オゥザルー」、気を使え!を「ユーズ・ユア・キー」とか、脱力ものの英語頻発。
◆悟空とガキ大将のバトルで、悟空がガキ大将の愛車のルーフに乗っているため、ガキ大将が振り下ろす鉄棒を悟空が避けるたびに車がボロボロになっていく……ってそんなわけあるか!気付くだろ!!
◆ピッコロに襲われて壊滅した悟空の家。悟空は家のなかで、偶然〈亀〉と書かれたオレンジの胴着を見つける。でも別に着ない。
◆廃屋となった悟空の家に、ブルマがやってくる。ドラゴンボールの波長を感じるレーダーを使い、奪われたボールを追うブルマは悟空と手を組む。が、悟空の家が壊滅していることに対するブルマの言及はなし。ドラゴンボールを追うことの危険性とかをここで描かなくていいの?というか全体的にブルマの扱いが雑。
◆悟空対亀仙人、悟空の放った影鶴拳(うろ覚え)が、たまたまブルマを直撃。5m以上は吹っ飛び、後ろのキッチンに激突するが、平然と立ち上がる。
◆でもブルマ役の子は可愛いので大体のことは許せる。
◆途中、ヤムチャの掘った穴に引っかかってしまう悟空たち。でも、その穴からドラゴンボールが出てきたので結果オーライ。
◆ヤムチャがどうみてもチンピラ。そして演技は素人。
◆天下一武道会のシーンでアナウンスが「次の試合は、中村 対 田中」。誰?
◆亀仙人(チョウ・ユンファ)の師父がなぜか黒人。挨拶は「ナマステ」。どんなキャラ設定だよ!
◆銃撃されて瀕死の重傷を負う悟空。亀仙人が悟空にかめはめ波を打ち込み、そのショックで蘇生させた。凄い!
◆ブルマとヤムチャのくっつき方があまりにも唐突。
◆せっかく集めたドラゴンボールをピッコロの一味(2人しかいないけど)に奪われる悟空たち。そうしたらピッコロが即座に残りもすべて集めた。テンポいいね!
◆満月を見て大猿、もとい「オゥザルー」に変身してしまう悟空。といってもサイズは人間より少し大きいくらい。それじゃ大きめのゴリラだろ。しかも悟空が自分を信じたら、変身が解けてすぐ人間に戻った。
◆そして最大の見所であろうかめはめ波!ここで誰も想像できない事態が発生。
◆シェンロンの動きがずいぶん軽い。
◆ある人物を蘇生させるようシェンロンに願うのだが、これ原作では「ピッコロに殺されたすべての人間」を蘇生させていたように思う。御飯おじいさんとか、死んだままだけどいいの?
◆エンド・クレジットで流れる浜崎さんの曲は、耳がキンキンするほどのハード・ロック!音楽的流行は潔く無視。
◆と思ったら曲はすぐに終わり、そこからエピローグ?が始まる。が、これもいろんな意味で衝撃的。
◆そういえばクリリンが出ていない。
まだまだいくらでもあると思いますが、ひとまずこの辺で。
そして私の感想としては、期待どおり!期待どおりの茶番で満足です!
はたしてこの作品をどう評価すべきか? 駄作、迷作、失敗作などいろいろな形容詞が浮かびましたが、いちばんしっくりきたのは茶番。
映画としては正直、ひどい出来です。でも、これはアリです。少なくとも、ここまでネタになる映画はあと数年出てこないでしょうし、いろんな意味で圧倒的な体験をさせてくれますから。
終演後、「うわー、いまここにいる人、全員あれを体験したんだ!最後まで耐えたんだ!」と思うと笑意が収まりませんでした。
映画が原作と全然違うものになっても良いと思います。さらに言えば、映画としての完成度もどうでもいい。壊滅的な出来であっても、それは織り込み済みです。ただ、原作への愛がほとんど感じられなかったことだけは残念ですね。それがすべての問題の原因なのではないでしょうか。
私が行った日はサービスデーで、料金は一律1000円。
劇場を出るとき、近くのカップルが
男「今日が1000円の日で良かったよ」 女「1000円でも高いよ!」と楽しそうに話していました。
私は1000円なら、そしてシャレのわかる人ならお勧めします。
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